「かつらを購入した後は、お手入れが大変なんじゃ…?」

そんな心配をしている方もいるかもしれません。でも、安心してください!かつらの正しいお手入れは、コツを掴めば初心者でも簡単にできます。

ここでは、簡単にできる正しいかつらのお手入れ方法をご紹介します。

かつらの洗髪は1週間に1度ほど

かつらを清潔に保ち、また長持ちさせるためにも、定期的にシャンプーを使って洗髪することが大切です。

かつらを洗髪する頻度は、1週間に1度、もしくは10日に1度ほどを目安にしましょう。
ただし、汗をかきやすい夏場は、状況を見てその都度洗うといいですね。

だからといって、洗髪する頻度があまり多くなり過ぎても髪を傷めてしまう可能性があるので注意してください。

かつらの正しい洗い方7ステップ

かつらの洗い方は、人毛、人工毛、ミックス毛などの毛質によって多少異なりますが、基本的には同じです。

また、かつらを装着した状態で洗う場合と外して洗う場合でも洗い方が違ってきますが、ここではかつらを外して洗う方法について解説します。

1.まずは洗うための事前準備!

洗髪する前に、軽めにブラッシングをかけて汚れやホコリを落とし、絡まった髪をほどいておきましょう。また密着タイプのかつらの場合には、接着剤や両面テープを専用のクリーナーなどで剥がしておきます。

2.洗浄液を作りよく泡立てる

洗面器や洗面台に水かぬるま湯を入れ、そこに専用シャンプーまたは普段使用しているシャンプーを少量入れて洗浄液を作ります。

熱湯は髪を傷めるので絶対に使用しないでください。そして、かつらに付着した汚れやホコリが落ちるようにシャンプーをよく泡立ててください。

3.つけ置きしてから洗う

洗う前に、先にかつらを5分ほど洗浄液の中につけ置きしておきます。その後あまり力を入れずに、土台部分や髪の毛を手の平で軽く押し洗いするようにして洗います。

4.水やぬるま湯ですすぐ

洗面器や洗面台に水(ぬるま湯)を入れ、髪の流れに沿って優しく洗浄液をすすいでください。これを何度か繰り返します。乱雑に扱うと髪が絡まってしまうので、絶対にやめましょう。

5.リンスでしっとりした髪に

リンスやコンディショナー、トリートメントを使って髪に潤いを与え、しっとりした髪にします。少量を水に溶かしたものをかつらに付け、髪に馴染ませます。

6.再度水やぬるま湯ですすぐ

シャンプーと同じ方法ですすぎます。すすぎの時に、強く揉んだりしないようにしましょう。

7.水分を取り去り、自然乾燥させる

かつら全体をタオル等でソフトに包み込み、水分を吸い取ります。水気が取れたら、丸みを帯びた物に被せて自然乾燥させます。最後にブラッシングをして髪を整えましょう。

かつらを洗う際は優しく!熱湯はNG!

かつらはデリケートなものです。洗う際にゴシゴシと力を入れ過ぎたり、熱湯で洗ったりすると、髪を傷めてしまうので注意しましょう。

またシャンプーをかつらに直接かけて洗うのではなく、必ず水で薄めて使用するようにしましょう。

正しいかつらのブラッシング方法

正しいかつらのブラッシング方法

かつらのお手入れに欠かせない「ブラッシング」ですが、これもやり方次第では、かつらを傷め、寿命を縮める要因になってしまいます。

かつらをブラッシングする際は、毛先から根本へと順番にもつれを解いていき、ブラシはゆっくりソフトに動かすことが大切です。ブラッシングの際にかつらのベース部分を傷つけないよう注意しましょう。

またナイロン製や金属製の硬いブラシは、静電気が起きやすいため髪を傷めやすく、ベース部分も傷つけてしまう可能性があるのでブラッシングには不向きです。

必要以上に力を入れたり、スピーディーにブラッシングしたりすると、抜け毛やベース部分を傷つける原因となるのでやめましょう。

かつら専用スタンドで、直射日光が当たらない場所に保管

かつらの寿命を長くするためには、保管方法にも十分留意しなければなりません。

かつらを使用しない時には、型崩れを防ぐためにも平らな場所に置くことは避け、かつら専用のスタンドに置くようにしましょう。

また湿度の高い場所に置くとカビが発生する原因にもなるので、通気性の良い場所で保管するようにしてください。
もちろん、ビニール袋の中に入れて密封した状態で保管するのは厳禁です。

また直射日光を受けると髪が傷んで色落ちしてしまうため、直接日が当たらない風通しのよい場所で保管しましょう。

正しいお手入れ方法でかつらを長持ちさせよう

かつらの寿命は、日頃のお手入れ次第で伸ばすことも可能です。こちらでご紹介した正しいお手入れ方法を心掛け、かつらを清潔に保ち、長持ちさせてくださいね。