薄毛の原因は体質や遺伝だけではありません。私たちが普段何気なく行っている生活習慣のなかにも、薄毛の原因は潜んでいるのです。

今回は、特に見直したい6つの生活習慣をご紹介します。

1. 睡眠不足は髪の毛の修復や成長の妨げになる

人の身体の成長を促す「成長ホルモン」は、深い眠りについているときに最も多く分泌されます。そのため、日中、紫外線やホコリによってダメージを受けた髪の毛を修復したり、髪の毛の成長を促す働きが最も活性化するのも睡眠中です。睡眠が足りないと、こうした髪の毛の成長を妨げてしまい、結果的に薄毛の原因になると考えられています。

最近では、つい寝る前にスマートフォンを触ってしまって深い眠りにつけなかった…という方が増えているようです。できれば寝る前にスマートフォンを使用することは避け、しっかりと質の良い睡眠をとるように心がけましょう。

2. 食生活の乱れで髪の毛も栄養不足に

身体はもちろん、髪の毛も私達が口にしたものから作られます。過度な食事制限や偏った食生活を続けると、髪の毛の成長に必要な栄養分が不足して、髪が弱く・細くなってしまいます。また、脂っこい食事や甘いものをとりすぎると、皮脂が過剰分泌し、頭皮の毛穴に詰まりやすくなります。

こうした食事の乱れは、代謝の低下による血行不良や、ホルモンバランスの乱れの原因にもなります。特にホルモンバランスの乱れは、薄毛の原因の1つとされる「男性ホルモンの過剰分泌」を引き起こすこともあるため、注意が必要です。

髪の毛のもととなる「たんぱく質」を中心とした、バランスの良い食事を心がけましょう。

3. 関係あるの?眼精疲労と薄毛の気になる関連性

目の疲れや充血などの症状を引き起こす眼精疲労。実は、薄毛とも深い関連性があると考えられています。
髪の毛のもととなるたんぱく質「ケラチン」は、L-システインと呼ばれる栄養素から構成されています。

ところが、眼精疲労から回復するために身体が必要とする栄養素も、このL-システインなのです。つまり、眼精疲労の回復にこれらの栄養素が大量に消費されると、髪の毛まで栄養が行き渡らなくなり、結果的に薄毛に繋がってしまうのです。

また、眼精疲労は目の疲れだけではなく、肩こりや頭痛などの症状も引き起こします。これらの不調の原因のほとんどが「血行不良」によるものだと言われています。血流が悪いと血液中に含まれる栄養素が頭皮にまで行き渡らずに、髪の毛の育成を妨げるのです。

現代は、パソコンやスマートフォンなどの長時間使用によって眼が疲れやすい時代です。長時間連続での使用は控え、適度に休憩を入れ、遠くを見る、まばたきをする、蒸しタオルで目の周辺を温めるなど、目に疲れがたまらないようにしましょう。

4. 喫煙も血行不良の原因に!タバコの量は減らしましょう

喫煙する男性

血行不良によって薄毛が進行する可能性は上記で述べましたが、タバコに含まれる成分「ニコチン」にも、血管を収縮させ血行不良を引き起こす作用があります。さらに、薄毛を引き起こす原因の1つである男性ホルモン「ジヒドロテストステロン」の分泌量が、喫煙者はタバコを吸わない人に比べて約13%高いという調査結果もあります。

それだけではなく、タバコを吸うことで髪の毛の生成に必要なビタミン類などの栄養素が大量に消費されるとも言われています。

薄毛が気になる喫煙者の方は、少しずつでもタバコの量を減らしていくことをお勧めします。

5. 過度な飲酒は髪の毛に必要な栄養素の吸収を妨げる

体内に入ったアルコールは肝臓で分解されますが、その際、髪の毛の生成に必要な栄養素も同時に消費されてしまいます。その結果、髪が細くなったり、抜け毛の増加に繋がってしまうのです。

日頃からアルコールの過剰な摂取は避け、適量を楽しむ程度にした方が良いでしょう。

6. 頭皮の汚れを放置すると薄毛が加速する

「仕事で疲れたから」「面倒だから」と雑にシャンプーをしたり、そもそも髪を洗わなかったり……ということはありませんか?

皮脂や汚れ、使用した整髪料などが頭皮についたままだと、毛穴に詰まって抜け毛が増えるだけでなく、雑菌が繁殖して炎症を起こす原因にもなります。薄毛を予防するためには、清潔な頭皮環境を保つことがとても大切です。「その日の汚れはその日のうちに落とす」をモットーに、1日1回の洗髪を心がけましょう。

こうした生活習慣を改善できるところから見直して、薄毛の予防・改善に役立ててくださいね!